STRAY・CAT 〜ソノ指先ニ恋ヲスル〜《年上男と媚薬な契約》完
「和樹さん……! 

ありがとうございます――」



あたしは興奮で潤んだ
目元を指でぬぐって少し
下を向く。



そして小さく息をついて、
独り言のようにポソリと呟いた。



「和樹さん、優しいですね。

あたしが結婚するなら、
和樹さんみたいな人が
いいな……」



「え?」



和樹はピクッと敏感に反応した。



でもあたしが顔をあげると、
大人の余裕を演出した
にこやかな顔で笑って、



「アハハ、いきなりなんだい?

結婚はまだ考えてないん
だろう?」


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