STRAY・CAT 〜ソノ指先ニ恋ヲスル〜《年上男と媚薬な契約》完
「あぁ。もちろんだ」



言ってあたしを強く
抱きしめる和樹。



何も知らずにいい気な男だ。



白昼から病院を抜け出して
ホテルで愛人と密会。



そんな男を、誰が本気で
好きになるかってゆーの。



「んっ―――…!」



それでもあたしの体が
和樹に従順なのは、那智の
レッスンのおかげなんだろうか。



あたしにはわからないけど……


それでもこれは“契約”の
ために必要なんだと割り
切ったら、あたしは素直に
和樹に抱かれることができた。


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