STRAY・CAT 〜ソノ指先ニ恋ヲスル〜《年上男と媚薬な契約》完
那智の反応と急ブレーキに
驚くあたしに顔を寄せ、
射抜くような瞳で見据えて、



「――そんなこと“契約”
には必要ないよ、汐音」



「………………!!」



心臓がドクンと跳ね上がる。



睨んでるわけじゃないけど、
あたしを刺すような那智の
視線が――怖い。



「で、でも――…」



「でも、何?」



「そ、そんな怖い顔
しなくていいじゃん。

ちょっと気になったから、
聞いただけでしょ……!」



目をそらしたあたしの耳に
那智のため息が聞こえた。


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