STRAY・CAT 〜ソノ指先ニ恋ヲスル〜《年上男と媚薬な契約》完
そうして明日には笑って
『おはよう』と言い、
いつものように汐音に
朝食を作ろう。



二人で食べる、もう残り
わずかの食事だ。



「……………!」



ピアノは激しく叫び声を
あげるように、唄い続ける。



高く高く空間に響く音は
まるで泣き声のようだと、
那智は心のどこかで
考えていた――…。





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