STRAY・CAT 〜ソノ指先ニ恋ヲスル〜《年上男と媚薬な契約》完
下卑た笑いを浮かべながら
和樹は宣告した。



最低、最低、最低!!



本当に、今ほど人が憎いと
思ったことはないかもしれない。



「卑怯者………!!」



「なんとでも言え。

お前だって人を騙して
おいて、偉そうに言える
身じゃないだろ」



「クッ………」



怒りに目頭が熱くなり、
涙腺を刺激する。



でも絶対に泣くもんかと
思い、あたしは必死で歯を
食いしばって涙を堪えた。



「へぇー、けっこう上タマ♪

高瀬さん、ホントに
いいんスかぁ〜?」


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