STRAY・CAT 〜ソノ指先ニ恋ヲスル〜《年上男と媚薬な契約》完
(那智……、那智………っ!!)



いつの間にかあたしの
瞳からはハラハラと涙が
こぼれる。



那智はそんなあたしを
一瞬だけ見て薄く笑った。



『もう、大丈夫』

……そう言ってくれてる
みたいだった。



だけど実際、男二人が
たったの一撃でまいって
しまうわけはなく、まだ
乱闘は続いてる。



二人はすぐに体勢を立て
直し、混乱しつつも那智に
向かって行く。



「ナンだテメーッ。

なんで入って来れたっ!!?」



「これからだってのに邪魔
しやがって――冗談じゃ
ねーぜっ!!」


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