STRAY・CAT 〜ソノ指先ニ恋ヲスル〜《年上男と媚薬な契約》完
「あっ、ちょ、ちょっと――!」



押し入った室内はたいした
広さもない簡素な事務所で、
中にはもう一人女性がいた。



管理人と清掃係か。

小さなホテルだし、今いる
従業員はこの二人だけのようだ。



「困るよアンタ! 

出ていってくれ!」



男が腕を掴んで引っ張ってくる。



那智はそれを乱暴に振り払って、



「言ったろ! 女の子が
危険なんだって!」



「そんなこと言ったって
アンタ、ここは……!」



わかってる。

ここはラブホテルだ。


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