STRAY・CAT 〜ソノ指先ニ恋ヲスル〜《年上男と媚薬な契約》完
室内に入ってしまえば、
その中で行われる行為が
合意なのか、そうでないのか。
合法なのか、そうでないのか。



そんな境界線はあって無い
ようなもので、今ここで
犯罪だと主張したところで
説得材料にはこれっぽっちも
ならないんだろう。



(クソッ……しかしムリも
ないか。

それなら――…)



那智は目の前の二人を観察した。



男はいかにもやさぐれた
感じの粗末な服を着ていて、
シワの多い手には赤い
ペンの汚れがある。


チラッとテーブルの上に
視線をやると、競馬新聞が
たたんで置かれていた。


_
< 311 / 396 >

この作品をシェア

pagetop