STRAY・CAT 〜ソノ指先ニ恋ヲスル〜《年上男と媚薬な契約》完
男と女が強張った顔を
見合わせる。



那智ははやる気持ちを
押さえ、一気に畳みかける
べく言葉を続けた。



「でもさっき言ったような
筋書きにすれば、あなた
達にはなんの責任もない。

誰もあなた達を責めはしないよ」



「バ、バカ言わないでよっ。

責められないからって、
そんなことできるわけ
ないでしょっ!」



初めて女の方が口を開く。


その声が酒でやけたように
しわがれているのを聞いて、
那智は成功の確率が少し
高まるのを感じた。


_
< 313 / 396 >

この作品をシェア

pagetop