STRAY・CAT 〜ソノ指先ニ恋ヲスル〜《年上男と媚薬な契約》完
聞こえてるだろ? 
オレの声が。



汐音――お願いだ。


オレの元に戻りたいなら……
オレが欲しいなら。




――オレの名前を、
      呼んで――…。










―――その時。



少し離れた廊下の奥から、
それが耳に届いた。



距離があったからかすかな
声だった。



でも、間違いじゃない。



自分があの声を、
聞き間違えるわけがない。



「那智――――…っ!!」



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