STRAY・CAT 〜ソノ指先ニ恋ヲスル〜《年上男と媚薬な契約》完
それはどういう意味?



もしかして――と思う
気持ちは、やっぱり
うぬぼれてる?



震える瞳で見上げた
あたしに、那智は答えては
くれなかったけど――


代わりに唇に、優しい
キスをくれた。



「ん…………っ」



突然のことにとまどう体を
グッと抱いて、しばらく
そのキスであたしを酔わせて。



やがて唇を離すと、
穏やかな声で囁く。



「……帰ろうか。家に」



まるでそこがあたし達
二人の家みたいな言い方だった。



あたしはその声にジンワリと
胸が熱くなるのを感じ
ながら、頷いた。





     ☆☆☆☆☆



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