STRAY・CAT 〜ソノ指先ニ恋ヲスル〜《年上男と媚薬な契約》完
那智のキスはすごく上手くて
あたしをあっという間に
翻弄してしまうって、
もうわかってた。



……なまめかしく絡ませて、
歯列の裏や口内を強く弱く
なぞって――…


それだけであたしはもう、
ナニカがゾクゾクと背中を
走るのを抑えようがない。



「は……ぁぅん……」



唇が離れた時に自分の
口から漏れた声が、信じ
られないほど甘ったるくて
ドキッとした。



(なんて声出してんの、
あたし……)



そう思うのとほぼ同時に、
那智の声。


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