STRAY・CAT 〜ソノ指先ニ恋ヲスル〜《年上男と媚薬な契約》完
「今日から……ここが……」



半信半疑で思わず呟いた時、
ドアの向こうでかすかな
物音がした。



ハッとして目を向けるのと
ほぼ同時にドアが開いて、
バスローブ姿の那智が現れる。



「あ、おはよ。起きたのか」



「……………」



何を話せばいいかもわかん
なくて黙ってたら、那智は
クスリと小さく笑って、



「何ほうけてんの。

まだ、夕べの興奮が
冷めやんない?」



「……………っ!!」



思い出させるようなこと、
言うんじゃないわよ。


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