STRAY・CAT 〜ソノ指先ニ恋ヲスル〜《年上男と媚薬な契約》完
「ま、疲れるのも当然か。

あんなにイッたの初めて
なんだもんな」



「バッ―――…!!」



『バカじゃないの!』と
叫ぶ代わりに、あたしは
近くにあった那智の枕を
取って投げつけた。



でも筋肉がろくにコント
ロールできてないから、
那智にはかすりもせず50㎝
くらい横に落ちる。



「プッ…………」



那智はロコツに笑いを
噛み殺して肩を震わせ、
あたしに睨まれると
白々しく『あぁそうだ』と
呟いた。



「コーヒー入ってるよ。

飲むだろ?」


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