*初恋*
(気まずい……
なんか喋らないと………!)
おもってはいるけれど
思考がうまく回らない。
その間に玉木くんは
携帯を取り出して
パチパチやりだした。
はっ
そういえば………
「わたし、玉木くんのメアド
知らないかも………」
思い出したように
ボソッとつぶやいた。
すると玉木くんは
くるっとこちらを向いて
そういえば……と
彼も思い出したようにいった。
「こ……
交換しようよっメアドっ」
私が
おっきな声で言うと
彼はもちろんっと
笑った。