可愛いあの子は危険生物<短>


『せんせー!分かんねっす』

授業中、柊るるかがいきなり立ち上がった。

そんな口調でも可愛い…


『にょほっ数学苦手ーえ』

こめかみをグリグリして、まるで一休さんのような素振りをする。

『ひらめきまっしぇーん』

そして席についた。

え…?なんだったんだ今の。

そろそろ分かった方もいそうですが、彼女ちょっと変わってます。
でもなんか、愛らしくないっすか!超可愛いくないっすか!(熱弁)

『ふー数学難しいねぇ。ね、新君』

って柊るるかが話かけてきたぁあ!!

「う、うんっ」

おい俺!もっとナチュラルに返事出来ないのかよ!
不自然すぎるだろがぁ!


『んなこといって〜。知ってるぞおっ!一年生の時数学100点とってたでしょっ』

うらうら〜と俺の肩をつつく柊るるか。

うお〜!なんか俺達親密じゃねっ!見てるだけじゃなくね!


あ、因みに今俺達は二年生です。

でもなんで…柊るるかが俺が一年生の時100点とったの知ってるんだ?

クラスも違ったし、存在さえ知られてなさそうなもんなのに。

「なんで知って……」

『え?だって新君の事見てたもんっ』




………………………





…………今なんて?




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