黄泉からの手紙
次の日。

「あの野郎ーっ!」
今日は昨日と違ってバケツをひっくり
返したような雨が降っている。
その雨の中一人青色の傘を片手に、
一通のメールに小言をぼやいていた。
勿論送信者は凌だ。

―――dear:宵
わりぃw
今日から弓道の遠征だから
勉強手伝えねーわwww

ま、俺がいなくても泣かないで
頑張って補習終わらせろよーwww

んじゃ!
―――from:凌


「だっれが泣くかーっ!
あのくそやろーっ!!
全く人をとことんバカにしやがって!
戻って来たらただじゃおかねーぞっ」
ぼやくどころか近所迷惑になるほど
大声で怒鳴りながら歩いて行くと
あっという間に学校に着いてしまった。

とりあえず宵は職員室の金崎先生から
補習課題をもらって
今日は図書室でやることにした。

図書館の一番奥はカフェにあるような
小さめのテーブル一つと
イスが二つがあって、周りは外国の
難しい本ばかりが置いてあるため
人は殆どこない事を宵は知っていたのだ。

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