金烏玉兎






屋敷内に目覚まし時計の音が響き渡る。


昔ながらの平屋であるこの屋敷。

庭園があり、そこには大樹といって良いほどの人喰い桜や香りの強い金木犀がある。
しかし、池に鯉は泳いでいない。

勿論、全て和室。


「おはようございます。」

最初に日本間行ったのは私みたいで、先に居た東仲(アズマナカ)さんに挨拶をする。そして、朝食の用意されているテーブルの定位置に着く。



< 3 / 190 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop