暴走族と4才児!
「遥?理央奈ー?」


「あっ…、りょうにぃ!」


玄関の方から声がして、理央奈は千暁の腕の中から抜け出ると、亮の元へと走っていく。


「……………………」


千暁は、理央奈が抜け出た自分の腕を寂しげに見つめていた。


「ぶはっ……」


遥は、そんな千暁に笑いを堪えることが出来なかった。


「笑うな!」


千暁は、遥に近づくとアイアンクロウをかける。

「いだだだだ!すみません、謝りますから止めてくださいよ!」


その言葉に、千暁は遥の頭から手を離した。
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