暴走族と4才児!
「…祥平、良いのか?」

「……いいんだよ。もう俺には関係ない」


祥平が亮にそう返す。


と、悠也がポソッと言った。


「……いつまで理央奈の口を塞いでるんだ?」


「あっ……。わ、悪い理央奈っ」


祥平の大きい手は、小さい理央奈の鼻と口を押さえてしまっていた。


祥平があわてて離すと理央奈は、はぁはぁと苦しそうに呼吸をした。


「……ねぇしょうにぃ、どうしてあの女の人に冷たくするの?」


理央奈のその質問に、祥平は言葉に詰まる。
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