LOVE・GAMELY -恋愛遊戯- (全199話)
■好きな人
○Side 奈穂
『奈ー穂♪』
『…理香!』
テントの椅子に座っている私の前にご機嫌な理香が突然、現れた
『どこ行ってたの?』
『ちょっと洋と話してたり色々と!』
『へ、へぇ…』
何となく何の用事か気になったけど、感づかれないよう平静を装う
『真中くん、10000mも走れるかな…』
『大丈夫だって! 運動神経はいいから!』
『…』
途中で倒れたりしないだろうか…
心配で心配で他の種目をまともに見れなかった
《借り物競走が始まります 出場者は西のゲートに集合してください》
『あ…行かなきゃ…』
思ったより早い呼び出し…
まだ10000mの走者は誰も戻ってきていない
『ハァ…』
ゲートの奥でしばらく待機している間、校門を見ていたが誰1人入ってくる者はいなかった
ちょっと寂しいな…
小さな溜め息と共に顔を膝に伏せた
そして11時
スタートのピストルが鳴らされ、皆が一斉に走り出す
しかしよそ見をしていた私は少し人より出遅れてしまった
慌てて走りだし、地面に置いてある紙を拾う
ヤダ…
何これ…
紙にはピンク色の文字で「好きな人」と書かれていた
校門の方に目をやっても10000mの走者はいない
どうしよう…
男の子に友達なんていないのに…
○Side 奈穂
『奈ー穂♪』
『…理香!』
テントの椅子に座っている私の前にご機嫌な理香が突然、現れた
『どこ行ってたの?』
『ちょっと洋と話してたり色々と!』
『へ、へぇ…』
何となく何の用事か気になったけど、感づかれないよう平静を装う
『真中くん、10000mも走れるかな…』
『大丈夫だって! 運動神経はいいから!』
『…』
途中で倒れたりしないだろうか…
心配で心配で他の種目をまともに見れなかった
《借り物競走が始まります 出場者は西のゲートに集合してください》
『あ…行かなきゃ…』
思ったより早い呼び出し…
まだ10000mの走者は誰も戻ってきていない
『ハァ…』
ゲートの奥でしばらく待機している間、校門を見ていたが誰1人入ってくる者はいなかった
ちょっと寂しいな…
小さな溜め息と共に顔を膝に伏せた
そして11時
スタートのピストルが鳴らされ、皆が一斉に走り出す
しかしよそ見をしていた私は少し人より出遅れてしまった
慌てて走りだし、地面に置いてある紙を拾う
ヤダ…
何これ…
紙にはピンク色の文字で「好きな人」と書かれていた
校門の方に目をやっても10000mの走者はいない
どうしよう…
男の子に友達なんていないのに…