キミだけが。



「先生・・・なんでそれを・・・」


「始業式のあの時、瑠依ちゃんが寝た後、堀川くん、起きてきて、付き合い始めたときのことから今現在のことまで全て話してくれたの。だから、全部聞いちゃったのよ。」


全部を・・・?
堀川が・・・?
どうして・・・。


「じゃあ、ほんとに全部なんだ・・・」


「うん、そうよ。」


あたしは油断していた。
まさか堀川が先生に全部話すなんて、想像もしてなかったよ。
こんなことになるなら、寝なきゃよかった!
始業式サボってまで保健室こなきゃよかった!

だってだよ?
堀川は今もまだ勘違いしている。
2股かけたんだって。
それを先生にゆったんだよ?
先生があたしをそういう目で見ちゃうじゃん!
唯一の信頼してた先生なのに・・・。



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