きゅんきゅん同盟
第15章(暴力事件)


教育実習も後半に突入した。


実習生同士の友情は日に日に深まり、

生徒達とも不思議な仲間意識が生まれていた。



学校でしか会うことのできない陸とは、

毎朝のおはようとバイバイだけが楽しみだった。



毎日、通りすがりに何か話してくれる陸。


「よ!!」

とか

「ばいびー」

とか…



だけど、あの2人きりの帰り道からまだ一度も会話らしき会話をしていない。


教育実習が終わったら…さよなら?


考えると、胸が苦しくなる。


こんなに好きなのに…


こんなに陸に支えられているのに…




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