きゅんきゅん同盟
第16章(噂)


その日、校長室に呼ばれた陸は2時間戻ってこなかった。



出てきた陸の顔は、少しはれていた。




「あいつに2発も殴られたよ。」



そう言って笑った陸。


悲しい目をしていた。


城山は校長室へ入る前に陸のことを殴った。




「俺、どうなるんだろ…誰も俺の話なんか聞いてくれねぇ。」



陸の髪は殴られたせいで分け目が変わっていた。



校長室に入った陸は何も言い訳もせずに、謝り続けた。



「仕方ねぇか…」



陸がそう言って龍之介の肩に手を置いた。



龍之介は、陸の目をじっと見つめてゆっくりと頷いた。



龍之介が扉を蹴り、教室を飛び出した。


その後をクラスのみんなが追いかけた。





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