きゅんきゅん同盟
6時間目は、国語。
さすがに国語の授業は集中できた。
明日、自分がこの教室で授業をするんだと思うと、
指先が震えそうになる。
そんな時、視線を彼に向ける。
とても不思議なんだけど、不安が消えた。
明日は、古文の新しい所に入る。
何度も授業の練習をしたことを思い出し、自分に自信を取り戻そうとした。
大丈夫。
大丈夫。
最後に思うのはやっぱり神崎陸だった。
彼がいるから大丈夫、という根拠のない安心感。
「明日は里中先生の初授業です。みんな予習してくるように。」
国語の山根先生が、私を見る。
「みなさん、次のページを一回読んできてください。明日は、頼りないと思うので助けてくださいね。」
私は、起立してみんなを見回しながら言った。
こんな一言話すだけで、緊張してる私…
「読むだけでいいの?なら、先生今日カラオケ行かない?」
クラスのお調子者っぽい男の子が、笑いを誘う。
「おいおい、おまえ手が早いよ。」
教室の端から聞こえるその声は、私の心にドキドキを運ぶ。
神崎陸の発する言葉達が、どんどん私の体をとろけさせる。
全部の言葉、声が表情とその時のドキドキ付きで、記憶されていく。