きゅんきゅん同盟
第27章(お別れ会)



私は、陸とキスをした。


保健室の先生が戻ってくるまで、

抱き合ったり、

キスをしたり、

手を繋いだりした。



早く帰ってきてほしいような、帰ってきて欲しくないような気持ちだった。


陸を知れば知るほど好きになった。


キスをして、もっと好きになり、

頭を撫でられて、その倍好きになる。




保健室の先生がドアをノックした。



陸は、もう一度私を抱きしめて、優しく言った。


「あと少しだけど頑張れよ!」


そして、私の両手を陸の両手でしっかりと包み込んでくれた。


鍵を開けた陸は、保健室の先生に、お礼を言うと、廊下を走って逃げた。


取り残された私は…

ただただ先生からのニヤニヤとした視線を感じて、笑って誤魔化した。



あと少しのここでの日々をしっかりと胸に刻もう。






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