きゅんきゅん同盟
第10章(目撃)




いつの間にか、頬に涙が伝う。


一駅違うだけで、全く知らない街のように感じる。


見慣れない道を歩きながら、思い出を振り返る。



初めて見る商店街を抜ける。



ぼ~っと歩きながら、

片手にミルクティーを持って、

お父さんと神崎陸を想う。



会いたいな。

お父さん。




会いたいよ。

神崎陸。




今日のいろんな出来事をもう一度頭の中で再現。



今日一日で神崎陸に、いっぱい触れた。


抱きしめられたなんてまだ信じられない。


髪も触った。


もっと2人で話してみたい。



< 78 / 258 >

この作品をシェア

pagetop