コンパスで作る地球



私の頭の中と尾田クンの頭の中は全く違うことを考えていた。寺で修行したら?と言ったらとんちのきいた一休さんが登場。


どなたか説明できる人いますかねー?意味不明なんですが。


少し疲れた。尾田クンをほっといて自分の席に向かった。


一番後ろの席か。真ん中はうるさいし通路側の方で良かったかも。夏期講座は集中したい。


「って!ちょっと!」


一度席に座ってから目の前を見る。


「んっ?」


前には鞄から筆記用具を出している尾田クンが居た。


「俺ここの席なんだ。倉橋の目の前。解けねぇ問題とかあったらこっそり教えてな。」


1億トンの岩が真上から落ちてきた。そんな気分だった。


何でこんだけ席あるのにここなのよーッ!


あまりの怒りに岩が割れた。


「こっそり教えてとか……」


自分のことだけで精一杯だよ……それに解けるように勉強するんでしょうが!


「夏期講座とか初めて?」


「人生初ッ!」


でしょうね……だろうね……絶対にそうだよね!



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