コンパスで作る地球



「あれ…おーい?日直だろ……くーらー橋?」


「えッ?」


気が付けばいつの間にかもう授業は終わっていた。


「今日お前が日直だろ。これ。この問題集。職員室の俺の机に置いといて。」


黒板の前にある机を見てみれば上にはクラス全員分の問題集が乗っていた。


もしかしてこれを職員室まで配達?……そんなの自分で持っていけばいいのに。


そう担任を探せばもう教室には居なかった。


「てか今日…日直だったっけ?」


そんな適当なことを思う。


まぁ…日直の仕事なんて今みたいに雑用とかしかないから把握してなかったのも仕方ないけど。


そう考えながら職員室に向かう。私の両手の中にはかなりの重量の問題集。廊下を歩けば掃除に向かう生徒がはしゃいでいる。


楽しそう。てか腕取れそう……


「失礼しまーす。」


何とか職員室のドアを開けて中に入っていった。


「おぉー倉橋。ご苦労。ここ置いといて。」


担任は優雅にお茶を飲んでいた。その横に重たい問題集をドスンと下ろす。


私に雑用させてアンタは楽しそーですね。


能天気な担任に嫌気が差す。



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