岩内さん、フォーカス!
ここまでの戦績は五分。

つまり、大将戦に勝敗がかかっている。




大将戦。





「クライマックスだぞ。しっかりやれよ、望ちゃん」

「はい!」





選手はお互いにじりじりと間合いを計っているのだろうか、どちらもなかなか踏み込まない。





緊迫した空気。





先に踏み込んだのは、光和学園の選手。





竹刀が振り上げられる。





そこで明凪学園の選手が動く。





「胴!」





無駄の無い動きだった。





胴が決まる。





「一本!」





勝敗は決した。




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