ふわり、ひらり
それでも私は、悲しくなんかなかった

みんなみんな、優しくしてくれたから


みんなだってお外でいっぱい遊びたいもん、しょうがないんだ


放課後にみんなで遊ぶ時はいつも誘ってくれるもん

私は友達だもん


『雪乃ちゃんは誘わないの?』

放課後の教室

私の居ない教室

廊下に響くみんなの楽しげな声


『えー、いいじゃん』


『でも、先生に怒られちゃうよ』


『大丈夫だって。いつも仲良くしてあげてるもん』


『でも...』


『..だってあたし、たまには本当の友達だけであそびたいんだもん』


仲良くしてあげてる

本当の友達


それじゃあ私は、


本当の友達じゃないの?



みんな優しくしてくれたよね?

____でもそれは外で自由に遊べない私への憐れみだった


仲良くしたいって言ってくれたのに?

____みんな私の体のことなんてしらなかったんだよ


私は、友達じゃないの?

____.....



気持ちが溢れて、それに伴って涙が落ちそうになる

私はそれをぐっと堪ええる



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