SWEET BUTTERFLY



「小春に無理矢理デートに連れていかれた日。

死んでもいいと思うほどどん底だったはずなのに

まんまと君のペースにハメられて、デートの間は失恋した事を忘れてた。


結局、それくらいの恋だったんだなって思ったけど…


逆に、もしも君が俺から離れて行くような想像をしたら…


それだけで何もかもを失ってしまいそうなくらい悲しい気持ちになったんだ。


小春、俺をそんなふうにしたのは君なんだからね。


責任持って生涯俺の妻でいてくれよな?」



結婚前夜


眠気でまどろむ私に


そっと耳打ちした。


あの時、そのまま眠ってしまって…


ずっと返事を返していなかった。



今、私はその言葉にYesと答えられる状態ではない。



< 158 / 200 >

この作品をシェア

pagetop