SWEET BUTTERFLY


大翔は千歌が生まれてから変わった。


仕事から帰ればすぐにお帰りなさいのキスをしてたのも無くなって…


外にでかける時には必ず繋いでいた手も


今は離れてるのが当たり前で


いつの間にか夜の営みさえも、前にいつしたのかさえも思い出せないくらいで…


なにより、私を見つけるなり幸せそうに微笑んでくれてたのに


今じゃあ顔さえも見てくれなくなった…



「それなのに…わがままなんか言える?

いつも大翔の機嫌を損ねないように気を使ってた…

言いたい事も我慢してた…だって離婚したくなかったのは私のほうだったんだもん…

でも、何年かぶりに誰かに必要とされて…

女として見てもらった瞬間

私…」



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