SWEET BUTTERFLY
「これこれ。深夜のバイトなんだけどさ…
これなら昼間は千歌と一緒にいられるし…
大翔が仕事から帰ってきた後にバイトできるじゃん?」
「…バイトしなきゃなんないほど家計苦しい?」
それは遠回しに、千歌の面倒を見るのが嫌だと言ってるか
私のやりくりに対して文句があるように聞こえるのは気のせいだろうか?
「入園資金を貯めれるんじゃないかと思って…」
気まずそうに大翔の顔を見上げると、彼は少しの間、黙って求人情報誌と睨めっこをしていた。
私はその様子を期待と不安が入り混じったドキドキで胸を高鳴らせながら見ていた。