SWEET BUTTERFLY


大翔と離婚したい。


そんな気持ちと裏腹にどこか心の隅に大翔が出会った頃のように私を見て

義母さんとの間を取り持ってくれるかもしれない。


もしかしたら、ほんの僅かでも私を想ってくれているかもしれない…


なんて、そんな淡い期待を抱いていないわけでも無い私が


大翔とのけじめもつけづに、新しい相手を…?



「旦那さんとうまくいってないんですよね?」


「確かにうまくいってるとは言えないかもしれない…。」


「それなら…」


「それでも…私の中ではまだ何も終わっていないの…」


「じゃあ、もしも旦那さんと離婚するなら、俺もも少し期待していいんですね?」


真剣すぎる眼差しで私を捕らえた彼の顔を見ながら息を飲んだ。


どうしてこの子はいつも…


誰もくれない言葉をくれて


私と向き合おうとしてくれるの…?



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