白いYシャツと夏空と君。





「…ごめんな、繭。」


「なんで?」




彼の横顔は苦しそうだ





「俺が言ったんだ、行けって。あいつ、最初は繭との人生選んでたんだけどさ、無理がある。」


「……。」


「時期が近づいてくるうちに、あいつの監視人が増えてきて、繭の家まで貼り付いてた。」



黒い高級外車が近くに止まっていたことを思い出す。





「繭に機外が及ぶ前に、けじめつけろ。って、言ったんだ。」






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