Color
なんでって聞かれても困る。
先輩が好きだったからです、なんて言えないし、上手い言い訳も見つからない。
俺なんかしたっけ?と、言う先輩に申し訳なくなったあたしは、ただ俯くことしか出来なかった。
先輩を諦める方法は、避けることしか他に頭になかった。
とても近い存在ってわけではないけど、話しをしようと思えば出来る。
それに麻美と友達やってる以上、お互いが顔を合わせる機会だって少なくない。
微妙な距離にいるから、どうしようもなかった。