あなたに出会えて
「でもここって普段開いてないですよね?」
「うん。今日は俺が開けてて、忘れ物取りに戻ってる間に朱莉ちゃんが入ってきてた」
「あー、そうだったんですね」
「ここが使われてないとき、たまに来てみたらいいよ」
上半身を起こし、髪をかきあげながら元基先輩は言った。少し長めの髪が鬱陶しそうだった。
「俺がたまに居るから、その時は入って来たらいいよ」
「またさぼることがあれば」
「ちゃんと確認してから入ってきなよ。先生だったら怒られるよ?」