最低の恋を、してみました。
その授業が終わったらすぐに、日本史の先生の元へ走った。



先生はやたら歩くのが速い。



廊下でちょっと走ってやっと先生に追い付く。



「せんせー!!」



先生は、今まで話した事もない生徒が追い掛けてきたもんやからちょっとビックリした顔してる。



「何や?」


「ナオくん、あと何回休んだらヤバい?」


「ナオ?あー、ちょっと待ってや」



先生は黒い表紙の出席簿を開いた。



ちょっと考える。



「あと5回の欠席と2回の遅刻でアウトやな」



ナオ、あんたまぁまぁヤバいやんか。



まだ後期始まってそんなに経ってないのに。
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