近くて遠い距離





「でも、好きだからヤったんだろ?」



「あー…うん。相手は違う子が好きだったけどね。」



「うん、でも好きな人とシたいっていうのは俺も分かるし。別にぃぃんじゃねぇの?」



「…そう言ってくれるのは佐伯だけだよー(泣)もう、大好き!」



「ありがとう。」



「どういたしまして。」




二人で笑い合う。



本当に佐伯はぃぃ奴だぁー(泣)




「っていうか、本当に今日どうすんの?」



「…ドタキャン?とかは駄目だよねぇー…。」




一瞬、忘れかけていた話題を頭に思い浮かべる。


危ない危ない。忘れる処だった。




今日、学校が終わった後の予定を思い出してまた、苦笑いをする。




「ぃぃんじゃねぇの?丁度ぃぃ電車の時間が無い。とか言っとけば。」



「あぁ!その手があった!」



「っていうか、何人で行くんだ?そのカラオケ。」




腰掛けるのに丁度ぃぃ出っぱりに腰を掛けながら佐伯が私を見る。



…そこ、


"此所に乗ったり、腰掛けたり、重い荷物を置かないで下さい。"


って、書いてあるよ…。



…………ま、いっか。






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