近くて遠い距離





「ん?二人!」



「はぁ?古泉と二人って事?」



「うん。」



「…。それは行かねぇ方がぃぃな。」



「ですよねぇ…。」




私達は顔をひきつらせる。




だって………ねぇ?




「それは襲われる可能性、"大"だな。」




佐伯の言葉を聞いて、私の顔が更に引き攣る。



そんな私の様子を見て、佐伯が




「誰か誘えば?」




これ名案じゃん。と言いたげな目線を送ってきた。



それ、私も思ったよ…


って、いうか誘ったんだよ…


誘ったけどさぁ…




「恵麻(えま)ちゃん誘ったんだけど


「弟が熱出ちゃって、看病しないといけないから行けれない」


って言われたんだよねぇー(泣)そんでもって、もう一人誘った男友達の志木(しき)は


「俺、今日は部活ー。」


とか言うしー…。」



私の答えを聞いた佐伯は


運、無いね。


という顔をしていた。



余計なお世話です!




「佐伯、来てー…。」



最後の頼みの綱として佐伯に


お願い。


と視線を送る。




でも…




「いや、悪い。俺、部活あるから。」




駄目だった。





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