ベルゼビュート(仮)
セイラが驚きの声をあげ、マコトを見る。
「僕の幼馴染みが、ベルゼビュートの部下やったサリエルに呪いをかけられてしもうて……。それを解くために旅をしとるんやけど……。サリエルより力の強いベルゼビュートが封印されとる場所なら、何か、呪いを解くヒントみたいなもんがあるんやないかって。ナーガの神子もおるらしいし」
「あの……えっと……」
セイラは、どうしたものかと考えあぐねる。
このままミノリがあの神殿に行ったとしても、呪いを解くヒントどころか、封印されているはずのベルゼビュートも、ナーガの神子である自分もいない。
「どうしたん?」
顔色の変わったセイラに、不思議そうに声をかける。
「いえ、あの……。そこに行っても、呪いを解くヒントも、神子もいません」
「え?」
「あの……。私がその神子なんですけど。呪いに関することも聞いていないし、神殿に入ったこともありますが、それらしきものは……」
「え? ……えぇーー!?」
告げられた衝撃的な事実に、ミノリの叫びが森に響いた。