~1年後~
ある日の昼だった。あたし達はお母さんに誘われて買い物に出掛けた。それが、後悔することになるなんて…。

「マ~マ。バァ~バあれ~♪」
「何?心愛?」
「あれが欲しいの?」

お母さんが聞くと素直に心愛は頷いた。心愛が指していた場所に行き、欲しい物を買ってあげようとした。

「千夏、オムツ買わなきゃね。あれ、安いわよ?」
「あ。ホントだぁ♪」

お母さんに言われてオムツが売っている場所に移動した。すると……
見慣れた人がいた。近づくとだんだん分かってきて、その人が蓮だという事に気づいた。あたしは気づかれないように逃げようとした。でも… 蓮はゆっくりと振り返って、あたしの姿を見つけたみたいだった。
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