愛

「千夏♪出掛けんだけどさ、見張りに香奈チャン置いてくな!?」

えっ…？香奈…？

扉の開く音がして、香奈は部屋に入ってきた。

「あ。千夏じゃん♪元気ー？」

笑いながら近づいてきて、あたしの頭を撫でる。

ヤメテ。触らないで。ねぇ？助けてよ？親友でしょ？

「あははっ♪マジでこんなんなんだぁ♪千夏、今日は香奈がイジメるからねっ♪」
「…ヤメテよ…？香奈、親友でしょ？」
「あはッ!!まだ、親友だって思ってんだ♪違うよ～♪」

笑われて、殴られた。香奈、あたしは信じられないよ…。