彼女は店長

レアチーズケーキ


昼近くになってようやく汗臭いセンベイ布団から這い出して、散らかり放題の部屋でタバコを探した。

(…ちょっと飲み過ぎたかな…)

夕べ帰宅したあと、部屋のアチコチに置いてあった酒を次々に流しこみ、布団の中へ逃げ込んだ。

だが、起き抜けの重い気分には、二日酔いだけではない気分の悪さがあった。

(さて…逃亡は成功したけど、状況は悪化の一途だ…)
< 344 / 1,713 >

この作品をシェア

pagetop