**駅の名は**
*1笑

出会いは最悪でした

あたしの名前は、中上夏恋(ナカウエ カレン)
24才の金髪少女。

あたしは今、駅のホームでしゃがんでる。
「ああ。最悪だ。気持ち悪い。」

なぜしゃがんでるかって言うと、昨日友達とクラブに行って
踊りまくって酒飲みまくって

いつの間にか、朝ってオチ。

よーするに二日酔いなのに電車乗って
気持ち悪くなって倒れた。

にしても気持ち悪い。

「やべっ、吐きそう」
小さく小さく小声で言う。

やばいやばい。立ち上がって、トイレ行かなきゃ。

「うっ‥‥。」

立ち上がれない。でも吐く吐く!
一生懸命我慢して、立ち上がろうとするあたしを見て

「大丈夫ですか?」

中学生?女の子だ。心配そうな顔をして声をかけてくれた。

ああ。顔がぼやけてる。見えない。
「大丈夫。ただの二日酔い」

そしたら、飲み物をくれた。
「ああ。ありがと」

助かる。あたしは少し飲んでみた。
少し甘い味がする。これはアクエリアスだ。久しぶりに飲んだ。

そしたら、女の子が走っていった方から小さな小さな声がする。

「二日酔いだってさ。大丈夫らしいよ。」

「二日酔い?なんだそりゃ」

「電車に酔ったんじゃない?」


違う声がいっぱい聞こえる。

アクエリアスくれた子、そーいえばユニホームみたいなの
着てたな。

中学の部活か‥‥

あ。気持ち悪いの治ってきたけど‥‥。立ち上がれない。足がぐらつく。前が見えない。

「あんな大人になるなよ」

男の声だ。先生だろうか?

あたしに言ってるのか。わざと聞こえるように言ってるのか。わかんないけど‥

一つだけは、わかる。

視線が感じるから、あたしに言ってるんだろう?

「あんな大人になるなよ」か‥‥

あたしはそんなに醜いかな。まあ、二日酔いっつったら、ダメな人間にしか

見えないか。

あたしはダメな人間だよ。

だから、あたしみたいにならないでね。中学生さん達。
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