せんねんにひとり
いち
Tちゃんは夢をみました。
Tちゃんの大好きなMさんが、Tちゃんの夢をみてくれる、
そんな夢でした。
Mさんのふわふわとした、ふしぎな夢の中で
TちゃんはMさんの夢のなかにいる、
もうひとりのTちゃんを見つめました。
MさんがTちゃんのことを少しでも考えてくれる、
そう思うだけで、
Tちゃんは涙がでるほどうれしくなったものです。