一番近くに君が居る
「あ、わ、わたしは…、」
つい顔の筋肉が強張る。上手く動かせず口ごもり、スススと目を逸らすココ。
…そんな事言われても…と、ココは困り果ててしまう。
今日をすごく楽しみにしてたけど、直哉と一緒に居たいけど、直哉の部活の人達知らないし…部活の直哉も知らないし…美穂ちゃんはきっと直哉に可愛い姿見せたいだろうし…わたしは、わたしはこんな格好だし…
どうしよう…一緒に行きたくない…。
と、その時。チラリと目に入った見覚えのある姿。
「いや、俺はそっちは、」
「お、長田君‼︎ 」
直哉の言葉よりもまず、目に入った姿にココは慌てて声をかけた。突如かけられた声に男子数名と居た長田は目を丸くして振り返ると、声の主であるココとバッチリ目が合った。ついでにその隣に居る直哉とも目が合うが、彼も自分同様目を真ん丸くしている。
「長田君!ちょっと時間下さい!」
「は?…へ?」