一番近くに君が居る
「これで終わりだ!」と、直哉は立ち上がりズカズカと校舎へ向かって歩き始め、その後ろ姿を眺めながら翔はやれやれと苦笑する。
直哉の目にはココしか映っていないのだろう。いつからかは知らないが、どんだけ長い片思いなんだとそれには呆れてしまうような気持ちも抱く。
所詮、男女の友情なんてそんなものだ。どちらかに想いが無ければ長くは成り立たない。そうするとやはり長ければ長い程直哉の想いの強さを表しているということで、あんな感じのココに何度と打たれて来たのは容易に想像できる。
それでも尚、一歩踏み出しもせず終わらせようともせず今だにそのままの関係を続ける直哉は、臆病者か。それとも…
「…Mなのか?」
なんて、本気で悩んだりする翔だった。