一番近くに君が居る
「…されまくる?」
「おまえにだよ!もう自分に呆れてしょうがない!」
「…あぁ、そういうこと…」
まさか溜息の原因が自分だったとは…翔はいつ自分に火の粉が飛んでもおかしく無い状況に、そそくさとその場を立ち去る事にした。…が、教室を出る直前に、「おい佐久間!」と、御機嫌斜めの直哉様からお声がかかる。
「…なんでしょう?」
「ココの事、頼んだからな」
「…へ?」
「へ?じゃねぇよ、自分で言ったんだろうが。面倒見てやってくれよな」
そう言い残し、直哉様はフンッとどこか納得いかないご様子ながらもその場を立ち去られた。
何故か先に出るつもりが取り残された翔は、まさかの直哉の言葉に呆気にとられ、口を開けたまま直哉の後姿をまた眺める羽目になったりした。